「あなたは…」2017
8月15日(靖国神社編)

2017.10.11

2017年8月15日正午、昭和天皇の玉音放送から72年、東京の市井の人々は何を感じ、何をしていたのか? 靖国神社前で行った街頭インタビューの模様をお届けする。(秋葉原編、有楽町編は後日公開します)

rajomonが行う新しい街頭インタビュー「あなたは・・・2017」。今回は、昭和天皇の玉音放送から72年を迎えた東京、靖国神社前の声を記録した。

「あなたは・・・」では、既存の街頭インタビューとは異なる以下の2つのルールを設けている。

  • インタビューに応じた「すべての人を」記録する。
  • インタビューに応じた「順番通りに」記録する。

つまり、「編集」をなかば放棄することにしたのだ。

今回のインタビューでは、以下の4項目を質問した。

  1. 今日は何の日ですか?
  2. 今日は何をしにここへ来ましたか?
  3. 第二次世界大戦とはどういう戦争だったと思いますか?
  4. 平和のためにあなたが出来ることは何ですか?

「あなたは・・・2017」について

街頭インタビューを斬新な手法で行い、既存の“街録”のあり方に一石を投じた、TBSの「あなたは・・・」というドキュメンタリー番組がある。タイトルには、この伝説的な番組への憧憬を込めた。

社会の「真実」を伝えることが報道やドキュメンタリーの役割だ、ということに異論をはさむ人はほとんどいないだろう。例えばニュース番組や新聞がしばしば行う街頭インタビューも、「世間の人々がどう思っているか」という「真実」に迫るためのものだ。

ただし、あらためて言うまでもないが、人選や編集により作り手の意図に沿わない部分はカットすることができ、意図に沿った「わかりやすいもの」になってしまう。作り手の恣意性から逃れることは難しい。「真実」に肉薄することなどそうそうできるものではない。

今回設けたルールによっても、そういう矛盾から完全に自由になれるわけではないが、編集をなかば放棄することで、従来の街頭インタビューでは削ぎ落とされてしまう“人の声”のグラデーションを、なるべく鮮やかに届けられればと思っている。

同じ質問に対する答えは、人それぞれ、すべてバラバラだ。バラバラだからこそ、すべてをとても「いとおしく」感じてしまう。その「いとおしさ」が、この試みの魅力なのかもしれない。

質問1 今日は何の日ですか?

女性A終戦記念日。


男性B終戦記念日。


女性C終戦の日。


女性D終戦記念日ですかね。


女性E終戦記念日です。


男性F今日は戦争で日本が負けた日ですね。

男性G終戦記念日ということで理解しています。


男性H今日は終戦記念日。


男性I終戦記念日です。

女性J終戦記念日です。

質問2 今日は何をしにここへ来ましたか?

女性A参拝。


男性B参拝ですね。靖国神社の参拝です。


女性C今日は英霊の追悼、「ありがとう」という感謝の気持ちを伝えに来ました。本を読んだり、YouTubeで色んな映像を観て歴史に興味をもったのが(来るようになった)きっかけです。


女性D参拝に来ました。(来るのは)今日がはじめてです。


女性E英霊の方にお参りに来ました。今の日本の平和があるのは英霊の方の真心のおかげだと思います。


男性F今日はご先祖様が大東亜戦争で亡くなっているので、黙祷をしに来ました。

男性G私は彼(男性F)の付き添いで来ました。


男性Hお参りに来ました。毎年来ています。若い方が結構増えているのが印象的ですね。


男性I今日は参拝しに来ました。僕は幸福の科学という宗教に入っていまして、愛国心というか、太平洋戦争、大東亜戦争は決して侵略戦争ではなく、アジアの平和を守るための大事な防衛戦争だったと教わっていまして、先人の方々がいたからこそ今の自分たちがあるという感謝の思いを持つことができるようになりました。

女性J私も幸福の科学の会員で、今日は小冊子リバティを配るために来ました。

質問3 第二次世界大戦とは、どのような戦争だったと思いますか?

女性Aえーよくわかんない。

男性Aどういう戦争…? 戦争は良くないよね。


男性B色んな人たちの考えがあるので、一概に私の意見では言えないですね。


女性C日本が一生懸命、欧米の植民地にならないように頑張ってきて、それで攻撃されたり、東条英機が人種差別撤廃と言いながらも認めてもらえなかったなかで、植民地になったアジアの国々を解放したいと思いながら頑張った末に、こうなっちゃったのかなと思います。


女性D日本だけが悪い国じゃなかったと思います。色んな国がどうしようもない状況で戦争になってしまった。日本の侵略と言われてますけど侵略ではないと思います。どうしようもない状況でそうなってしまった。


女性E日本は島国だし、そうするしかない。資源もないし、食べ物も限られた物しかない。せざるを得なかったものだと思います。


男性F日本国の自存自衛、アジア解放のための戦いだったと思っています。当時、欧州諸国からの金融(制裁)などで日本が苦しい立場にあったと思っています。そのための自存自衛。その過程のなかで、アジア諸国との同盟が重要で、アジア解放の戦いだとも思っています。自存自衛のための戦争は正しいと思っています。国があることが重要ですので、国を守るための戦争は正しいと思っています。

男性G日本が戦争せざるを得なかったと認識しています。


男性Hあの時は日本がアメリカや色んな国に追い込まれて、相撲で言えば徳俵まで追い込まれてきていたんで、そこに行くしかなかったんじゃないかな。


男性I侵略戦争では決してなくて、日本とアジア諸国の平和と独立のための大事な聖戦だったんだと思っています。

女性Jこの国を守るための大切な戦争だったと思います。

質問4 平和のために、あなたが出来ることは何ですか?

女性A笑顔。和ですね。


男性B平和は混乱の裏返しだと思うんですよ。平和のためにはあらゆる手段が必要で、一概に平和を祈念するだけでは平和は訪れないと思うんですね。そういうことを伝えられればと思います。


女性C自分自身が強くないと人のため、つまり他の国を助けることもできないので、まず日本自身がまずしっかり考えて、皆にこのままじゃダメなんじゃないかと考えてもらえるように伝えていきたいと思います。国民みんなの危機感と防衛力。防衛だけじゃ足りないかな。いざとなったら攻撃することもできるっていう抑止力ですね。


女性D平和だけを唱えていて本当に平和が来るとは思わないですね。例えば今の北朝鮮等、色んな国が核を持っているなかで、自分の国だけ平和だというのはちょっと具体的な策がとれていないと思います。戦争を無くしていこうという一人一人の思いが大事なんじゃないですかね。

-rajomon「戦争を無くしていこうという思い」と「平和を唱えること」は同じでは?

女性Dたしかに矛盾しているんですけど、個人としてできることはそれだけかなと思いますので(笑)


女性E難しいですけども…、英霊の方に感謝の気持ちをもって、日本の将来のために尊い命をささげて下さったことに感謝の気持ちをもって日々を大切にしていきたいと思っています。また、憲法改正はとても大切なことだと思っています。


男性F今言われている平和が少し違うのではないかと。憲法9条を唱えれば平和がやってくると思っている方も多いようなので、しっかりとした安全保障の枠組みを作るためにも、選挙にまず行くことが(平和のために)できる活動かなと思っています。

-rajomon選挙は行かれてますか?

男性F今のところ住民票が実家の方で、選挙権をもらって1年ですけど、選挙に行くことは出来ていないです。

男性G私も選挙に行くべきだと思います。私は選挙には行ってますので、行かなくても(選挙)結果は同じだと思わない方がいいかなと。今何が起きているのか理解するのがいいのではと考えています。


男性Hあまり争いごとを起こさないで、日本を囲む状況も、隣の国とかもね…。やはり「来たらやる」という考え方ももっていないと。常に外交で物事は解決しないので、こっちから攻めることはないけど、攻められたら戦うという準備をするのが当然だと思う。ちょっと過激ですかね(笑)


女性J私たち幸福の科学は世界にいる皆さんが幸せになってもらいたいために活動しているので、そのために教えを伝えていきたいと思います。

男性I先の戦争がどういった意味を持ったものだったのか、自分で理解して周りにも伝えていく、そういう方が少ないから、自虐的な侵略戦争だったという意見が強いのかなと思うんです。そうではないと僕は確信しているので、ちゃんと伝えるところからはじめていきたいなと思っています。

企画:栗原大介
レポーター:大野沙亜耶